企画展「町子が描いた食べもの」
2025年12月6日(土)ー2026年3月22日(日)

長谷川町子は50年以上にも及ぶ作家生活の中で、多くの食べものを作品の中に描きました。代表作の『サザエさん』に登場する印象的な食べ物と聞かれて、真っ先に思い浮かぶものは「おいも」ではないでしょうか。新聞連載第1回目に、サザエはほかほかのふかし芋を口にしながら登場します。「おいも」は焼き芋やてんぷら、屋台、店先など様々な場面に描かれ、約28年間の連載中に、町子は実に50回以上も「おいも」を登場させました。また、長谷川三姉妹は自らを「串だんご」(町子は真ん中のだんご)と称するなど、食べ物に縁を感じるエピソードが残されています。

本展ではデビュー作から晩年までの食べものが描かれた選りすぐりの原画を中心に、関連資料を含めた約200点を展示します。1章では、漫画『サザエさん』全68巻に収録された「おいも」が登場する作品を一覧にし、その中から厳選した原画を一挙公開します。2章では、おにぎりや季節ごとの食材、料理、磯野家の食卓など項目ごとに分けた原画を、番外編では町子が手掛けた企業広告、三姉妹を象徴する「串だんご」、生前の町子を知る方へのインタビューで判明したこだわりの一品についてもご紹介します。おいしいものを食べると幸せな気持ちになるように、展示を観ながら笑顔になっていただけましたら幸いです。

<開催概要>

展覧会名: 企画展「町子が描いた食べもの」

開催場所: 長谷川町子記念館 2階 企画展示室 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間: 2025年12月6日(土)―2026年3月22日(日)

開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)

入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、

中学生・小学生 400(300)円

※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者

※美術館・記念館の両館をご覧いただけます

休館日: 毎週月曜日(ただし、1/12(月)・2/23(月)は開館、1/13(火)・2/24(火)は休館)

     年末年始(2025年12/29(月)~2026年1/5(月))

催し物: ワークショップ「自分で点てた抹茶と町子が好んだお菓子を楽しむ会」

     長谷川町子記念館1Fミーティングルーム

     2026年1月31日(土)13時30分~・15時~ 定員各回8名 ※要予約・要参加費

     ※詳細が決まり次第当館ホームページにてご案内いたします。

お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766