企画展「エプロンおばさん」
2022年1月22日(土)~4月10日(日)

作品「エプロンおばさん」は1957年1月6日から1965年7月25日まで、週刊誌『サンデー毎日』に連載された短編漫画です。自宅で下宿屋を営む“おばさん”こと“敷金(しきかね)なし”を中心に、サラリーマンの夫、高校生の娘トクコ、下宿人として学生・クスノキ、探偵・鵜野目(うのめ)、浪人生・かしま、嫌味ばかり言う伊矢味らが集い、それぞれが個性を発揮しつつ和気あいあいと共同生活を送る様子が描かれています。
この作品は8年半という、「サザエさん」に次いで長い期間連載された町子の代表作の一つであるにもかかわらず、実のところあまり知名度がありません。理由は、庶民の地味な日常が描かれた作品ゆえと想像されます。しかし、コロナ禍を経験し、何はなくても無事に笑い合えることが幸せだと実感している今の私たちにこそ、この作品の輝きや底力が読み取れるのではないでしょうか。
本展では、「エプロンおばさん」の原形とも言える、町子のかつての下宿ものをはじめとして、「エプロンおばさん」の登場人物を紹介した上で、下宿ならではの物語や、1960年前後の出来事を彷彿とさせる物語等を原画でご覧いただきます。あわせて、本作連載中に町子が第8回文藝春秋漫画賞を受賞したことにも触れています。

<開催概要>
展覧会名: 企画展「エプロンおばさん」
開催場所: 長谷川町子記念館2階 企画展示室(東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2022年1月 22日(土)~ 4月10日(日)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入 館 料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休 館 日: 毎週月曜日、ただし、3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)は休館 
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766