ワークショップ「手縫いの雑巾を作ってみる」

2024年12月14日(土)
長谷川町子記念館ミーティングルーム


谷中の荒物問屋 松野屋の松野きぬ子さんにお越しいただき、手縫いの雑巾作りを学びました。

きぬ子さんに教えていただいた雑巾は、手軽に作れる上に、たくさんの知恵が詰まっています。
用意するのは2枚のタオルや手ぬぐい(1枚は、布の切れ端や使い古した肌着などでも!)
半分に折った布の中に、サイズに合わせて切った布を挟みます。
この2枚の布を噛ませながら、ザクザクと大きくなみ縫いをしていきます。

大きくなみ縫いをしていくことで、生地が柔らかく、絞りやすい雑巾ができます。(たくさん雑巾を縫っていくことで、自分好みの絞り具合が見つかるとのこと・・!)

また、中に一枚布を挟むことによって、表面の布が裂けてしまっても、中の布が出てくるので長く丈夫に使うことができます。

縫い方は自由!

きぬ子さんから教えていただいた縫い方のコツは、縫いはじめと縫い終わりは返し縫いにすること。
玉留めをせず糸を留めることができるので、糸を無駄にせず、最後まで使い切れると教えていただきました。
単調な作業にならないように、糸を変えていくのもおすすめとのこと!
当日は、きぬ子さんが色とりどりの糸をご用意してくださっていました。

皆さま、布の外枠をなみ縫いした後は渦巻き型に縫ったり、穴を丁寧に繕いながら縫ったりと個性豊かでとても素敵です。

最年少参加者、小学一年生のお子様の雑巾は他の参加者の皆さまから「まっさらな雪についた足跡のよう」と・・!

三者三様の雑巾はそれぞれ作品のような美しさです。

きぬ子さんからは、「小さな雑巾は洗面台周りのお掃除に。雑巾があることで、ティッシュの消費量を減らすことができます」など、さまざまな暮らしのアイデアを教えていただきました。

お掃除道具を手作りすることで、環境に思いを馳せ、丁寧に暮らす大事な一歩を踏み出すことができそうです。

長谷川町子記念館では今後も、町子先生が過ごし、描いた、昭和の時代から受け継がれる手仕事をワークショップ形式でご紹介してまいります。