ワークショップ「繕いもの(ダーニング)をしてみる」

2024年2月11日(日)
長谷川町子記念館ミーティングルーム

穴のあいてしまったお気に入りの服や靴下、皆さんはどうしていますか?

ちょっと時間をかけて可愛く繕えばまだまだ使えるはず。

サザエさんが描かれた昭和の時代では、日常的にフネさんやサザエさんが裁縫をしている姿があります。
第3回目のワークショップでは、刺繍作家のatsumiさんをお招きして、繕い物をする「ダーニングワークショップ」を開催しました。

ご参加いただいた皆様には、靴下や手袋をはじめ、ニット、スウェット、ジーンズなど繕いたいものを持って来ていただきました。
使う糸を選び、基本的な縫い方を学んだらダーニングスタートです。

ニットなどの伸縮性のある素材の時はダーニングマッシュルームを、デニムなど伸縮しない布帛の素材の時は刺繍枠を使いながら繕っていきます。また、手袋の指の部分などには細い棒状のものを使います。
それぞれどの道具を使うのが良いか、atsumi先生が見て周り、アドバイスしてくださいました。

いずれも直したい穴が中央になるように道具をセットします。まずは穴が広がらない様に、ぐるりとランニングステッチをして、穴の周りを縫っていきます。

次に、縦糸を穴の上に張ります。間を詰めすぎないように、空けすぎないように、加減がなかなか難しそう。

そして横糸を通していきます。
縦糸の上・下・上・下と、一本おきにすくっていき、最後まで埋めていきます。
縦糸と横糸を使って、織物が織り上がっていくようです。 縦横の糸色を変えると、作業がし易く、仕上がりがカラフルで楽しそうです。

質問が飛び交い、初めましての方とも互いに教え合いながら、それぞれ黙々と進めていきます。

そして、思い思いのダーニングの完成です。選んだ糸によって仕上がりも様々です。
お直しだけではなく、可愛く素敵に装飾もできました。


刺繍の目立たせ方や色の組み合わせや縫い幅など、皆さん工夫しながら楽しそうに繕い物をしている様子が印象的でした。

穴のあく場所は人それぞれで、靴下の踵ばかりに穴があく人もいれば、手袋の親指の人も。皆でやるとそんなことにも気付かされますね。

時間をかけ、「直して使っていく」「使い切る」ことの大切さと楽しさが伝わってくるワークショップでした。