2024年9月7日(土)
長谷川町子記念館一階常設展示室
9月7日(土)、長谷川町子記念館に紙しばい屋のじゃんぼさんがお越しくださいました。
今では聞き馴染みの少なくなった紙しばい屋さんですが、じゃんぼさんは今でも雑司ヶ谷を拠点に、街頭紙芝居士のスタイルを継承した紙しばいを見せてくださいます。
会場は長谷川町子記念館一階常設展示室。板塀落書きコーナーとお茶の間再現コーナーの間に自転車を停めた瞬間、会場はまるで昭和の空き地のような雰囲気に。
自転車の箱の中には、本日読んでいただく紙芝居とたっぷりの駄菓子。駄菓子は紙芝居の後のお楽しみです。
じゃんぼさんの読む紙芝居は昭和の時代から読み継がれてきた一点もの。
なんと直接色彩されています。(印刷の紙芝居も一つありました)
これらの紙芝居は、普段は大阪の塩崎おとぎ紙芝居館に所蔵されており、じゃんぼさんは毎月紙芝居を入れ替え、会場にあったお話を選んでくださっているのです。
長谷川町子記念館のために選んでくださったお話は、紙芝居の人気演目「チョンちゃん」や、戦後初めて誕生した紙芝居「ボガン」など、盛り沢山な内容。
演劇仕込みのじゃんぼさんの語りは、お一人で読んでいるとは思えないような七色の声色と、会場を席巻する音圧に圧倒されます。さらに随所で印象的に響かせる太鼓や小さなドラによって、気づけば私たちはお話の世界に誘われています。
紙芝居の後はクイズタイム・・!子供達も一生懸命手を上げて、果敢にクイズに答えていきます。ちょっと難しい問題は昔の子供の出番。クイズの正解者には一様におもちゃがプレゼントされ、大人も子供も嬉しそう。
紙芝居の後は会場を一階ロビーに移し、駄菓子タイムです。
長い行列を作って、じゃんぼさんさんお手製の駄菓子をみなさん笑顔で召し上がられていました。
小さな子供たちには初めての体験かもしれない紙芝居。そのキラキラした瞳や、紙芝居の最中の驚くべき集中力が印象的で、
懐かしい昭和の文化という要素だけではなく、現代にも通じる笑いや教訓が紙芝居の中にはありました。
じゃんぼさんの紙芝居は今後も定期的に開催予定です。
ぜひ、じゃんぼさんによる臨場感たっぷりの紙芝居を聴きにいらっしゃいませんか。
(次回は、2025年1月頃の開催予定)