収蔵コレクション展「秋の贈り物」

2018年9月8日(土)~11月25日(日)

企画展示 : 収蔵コレクション展 「 秋の贈り物」

併  設 : 長谷川町子原作展-「磯野家の食卓」

 今年の夏は、うだるような暑さが続き、ぐったりしている方が多いのではないでしょうか。長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「秋の贈り物」を開催いたします。私達日本人は、古来より四季のうつろいに心を馳せてまいりました。それぞれの季節の良さを五感で感じ取りながら、春夏秋冬のそれぞれの季節らしさを当たり前のように感じて過ごしてまいりました。しかしこれが年々失われようとしています。今回の展覧会では、そうした日本の四季の美しさをこれから来る秋にスポットをあててご紹介してまいります。私達が大切に残していかなければならない自然からの贈り物を、これらの作品がおのずと教えてくれることでしょう。

 また、二階の町子コーナーでは長谷川町子原作展「磯野家の食卓」を同時開催いたします。終戦翌年から約28年間、日本の家庭を描いた「サザエさん」では、「食」をとりまく環境も大きく変化していきました。戦後間もない食糧難では配給や代用食、自給生活などで工夫する様子が見られます。そして時代と共に食生活の欧米化が進み、豊かになる一方で食の安全を脅かす問題も浮上していきました。今回の原作展では「サザエさん」を通してみる食生活の変化と、磯野家の食にまつわる情景をご紹介いたします。