収蔵コレクション展「机上の世界」
2022年8月6日(土)―11月27日(日)

高梨芳実「窓辺の百合」油彩 80号

 一昨年来のパンデミックは、私たちに自宅で過ごす時間を十分なほど与えてくれました。それによって、いかに快適な生活空間を作り出すかを考えさせられた時間でもありました。日常の生活の中に、仕事も勉強も遊びも全てもが入り込んできて、パンクしてしまいそうになった方も多くいらしたことでしょう。ここ数年で、一般家庭から出された粗大ごみが倍増、同時にペットを飼う人も増加したと聞いています。
 今回の収蔵コレクション展「机上の世界」では、生活の中にある身近な命の息遣いや美しさを描いた作品を展示します。机上という限られた空間の中で展開される世界は、私たちの生活の中に彩りや癒しを与えてくれる場でもあります。そんな日常の中にある美に、あらためて気づかされる展覧会です。油彩でありながら点描で軽やかに描かれた岡鹿之助「三色すみれ」「献花」、どこまでも白く透明な世界が続く平澤篤「bianco」、窓辺の光を浴びて美しく咲き誇る高梨芳実「窓辺の百合」「デルフィニウム」、生命の根源に迫り続けた磯江毅「収穫」など、物がそこに存在する意義や生命力を、作品を通して感じていただけたら幸いです。

<開催概要>
展覧会名: 収蔵コレクション展「机上の世界」
開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2022年8月 6日(土)~ 11月27日(日)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、
中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休館日: 月曜日(ただし9/19(月)・10/10(月)は開館、9/20(火)・10/11(火)は休館)               
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766

収蔵コレクション展「京を彩る舞妓たち」
2022年4月23日(土)―7月24日(日)

だんだんと世の中が春めいてまいりました。今年のゴールデンウイークに向けて、旅行の計画を立てられている方も多くいらっしゃることでしょう。しかしながら、ここ数年猛威をふるっている新型コロナウイルスのために、私たちはなかなか思うようにレジャーを楽しめずにいるのが現状です。「そういえば、最近京都に行ってないなあ…」などとぼやいている人も少なくないはずです。そんな方々のために朗報です。長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「京を彩る舞妓たち」を開催いたします。古都に息づく伝統文化と、そこで芸を磨く舞妓さんたちの姿を、何度も花街に取材して描き出した弦田英太郎の作品を中心に展示いたします。まだ幼さの残る舞妓さんの素顔を描いた「ひとりあやとり」「京舞妓」、舞妓から芸妓へと変わっていく過程が描かれた「さっこう」「黒髪」など、油絵具で丹念に描かれた画面からは、可愛らしさと同時に妖艶な色香まで漂ってきます。それらの作品にこめられた作家のことばには、少女たちへの熱い眼差しと純粋な愛情も見て取れます。また今回は、長納魚竹「花魁」、平野富山「立待月」「鏡獅子」など、木彫作品もご紹介します。特に平野富山は国立劇場のロビーを飾る平櫛田中「鏡獅子」の彩色も担当しており、その技量は折り紙付きです。他にも、岩橋英遠「紅アジサイ」「富貴」「芙蓉」、松尾敏男「夕象」「宵牡丹」など、美しくも可憐な花々を描いた作品も展示します。
春の行楽シーズン、どこに行こうかと悩んでいる方は、長谷川町子美術館の舞妓さんたちに会いにきてください。そこには非日常の世界が広がっています。

<開催概要>
展覧会名: 収蔵コレクション展「京を彩る舞妓たち」
開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2022年4月 23日(土)~ 7月24日(日)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入館料:     一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休館日: 月曜日(ただし、7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館 )
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766

収蔵コレクション展「春爛漫」
2022年1月22日(土)~4月10日(日)

三栖右嗣「水辺爛漫」1999年

新しい年を迎え、長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「春爛漫」を開催いたします。
那波多目功一「雪舞」・「雪中花」、松村公嗣「どんど」、並木恒延「雪譜」など、春を待ちわびる作品と共に、当館珠玉の桜をモチーフにした作品を一堂に展示いたします。今年は久しぶりに三栖右嗣の桜のシリーズ「水辺爛漫」・「爛漫」・「桜の径」もご覧いただきます。「水辺爛漫」は盛岡の米内浄水場の枝垂れ桜を、「爛漫」・「桜の径」はそれぞれ福島県三春の桜を描いた作品です。特に「爛漫」500号は、三春の滝桜を画面からはみ出してしまうほどの大きさで描いたダイナミックな作品で、まるで天から降り注ぐ様な枝垂れ桜の美しさと迫力に、誰もが驚かされることでしょう。また、三輪休雪や加藤孝造の陶芸作品、神保雅・神保琢磨兄弟の木彫作品など、自然のぬくもりと細やかな技が随所に光る作品の数々もご紹介いたします。

新春とはいえ、まだまだ肌寒い日が続きますが、「春爛漫」展で、一足早い春をご堪能ください。

<開催概要>
展覧会名: 収蔵コレクション展「春爛漫」
開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2022年1月 22日(土)~ 4月10日(日)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入 館 料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休 館 日: 毎週月曜日、ただし、3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)は休館
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766

アニメサザエさん展「あさひが丘大運動会」
2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)

昨年からのコロナ禍で開催を見送っていたアニメサザエさん展が、今年、ようやく開催される運びとなりました。8月には東京オリンピック・パラリンピック・甲子園が開催され、緊急事態宣言下であっても、アスリートたちの活躍に感動し、一喜一憂なさった方も多かったのではないでしょうか。それだけスポーツのもつ力というものを強く感じた夏でもありました。今年のアニメサザエさん展も運動会がテーマです。題してアニメサザエさん展「あさひが丘大運動会」。みなさんも「あさひが丘」の住民になりきって、一緒に運動会を楽しみましょう。

1階の展示室では、過去に放送されたアニメを楽しみながら、表彰台でサザエさんたちと記念撮影もできます。2階では、例年好評をいただいている「花沢不動産あさひが丘分譲」で、サザエさんの住む町あさひが丘の分譲を行っています。小さな木の家に思い思いの色を塗って、すてきなおうちを建てましょう。また、「サザエさん一家の運動会のある光景」では、原作サザエさんのエピソードを中心に、にぎやかな磯野家の運動会にまつわる出来事をカツオ君が紹介します。また、常設の「アニメの部屋」では、アニメサザエさんの制作過程をご紹介しています。運動会にまつわるアニメも御覧いただけます。

今年のアニメ展開催にあたっては、皆様の安全を守るべく、ご来館時には必ずマスクをして、三密を避けながら、できるだけ静かに楽しく過ごしていただければと思います。

そのためにも、次の3つのお約束を守ってください。

  1. 元気がありあまっているのはわかりますが、館内は走らないでください。
  2. 楽しくてしょうがないでしょうが、大きな声で話さないでください。
  3. めんどうくさいでしょうが、こまめに消毒してください。

いつか「こんなアニメサザエさん展もあったよね」と全てが楽しい思い出になりますように、長谷川町子美術館スタッフ一同、皆さんといっしょに楽しく頑張ります!

<開催概要>

展覧会名: アニメサザエさん展「あさひが丘大運動会」

開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間: 2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)

開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)

入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、

大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円

※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者

※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。

休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始休館12/27~1/3

お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766

長谷川町子生誕百年記念
収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち Ⅲ」
2021年1 月 23 日(土)~ 2021年4月 11 日(日)

長谷川町子(1920-1992)は、「サザエさん」や「意地悪ばあさん」などの漫画で得た収益をもとに、昭和30年頃から姉の毬子と美術品・工芸品の蒐集を始め、それらをより広く多くの方々にご覧いただくために、1985年11月3日、長谷川美術館をオープンいたしました。1992年、長谷川町子亡き後は、館名を長谷川町子美術館と改め、姉の毬子が館長として美術品蒐集を継続して行ってまいりました。その姉も2012年1月29日に亡くなり、長谷川姉妹によるコレクションは、この時点で終結したと言ってよいでしょう。こうして集められた作品は、日本画311点、洋画250点、工芸品195点、彫塑32点の総数788点にのぼり、年数回の収蔵コレクション展にて皆さまにご覧いただいております。

昨年の2020年、長谷川町子生誕百年を迎え、長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち」を開催してまいりました。当館の収蔵作品の中でも、町子が自ら蒐集に携わった1992年(町子没年)までの作品を、三回に分けてご紹介する展覧会です。今回は、その第三弾となる展示となります。今回は特に、中村清治、山中雅彦、中川一政、香月泰男の油彩画と、能島和明、牧進、吉田善彦らの日本画、また、藤原啓、藤原雄、加藤唐九郎などの陶芸作品、藤本能道の色絵磁器など、約60点の作品を一堂にご紹介いたします。どの作品も、町子の鋭い審美眼と美術品に寄せる強い愛情が感じられる作品ばかりです。

長谷川町子が見出した美の世界を、どうぞゆっくりとご堪能ください。

<開催概要>

展覧会名: 収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち Ⅲ」

開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間: 2021年1 月 23日(土)~ 2021年4月 11 日(日)

開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)

入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円

※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者

※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。

休館日: 毎週月曜日、展示替え期間、年末年始

お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館  TEL03-3701-8766

公式サイト: https://www.hasegawamachiko.jp/

収蔵コレクション展「深く息を吸って-緑の世界」
2021年4月 24 日(土)~ 9月26日(日)※会期延長

 昨年は、「長谷川町子(1920-1992)生誕百年」を記念して、新たにオープンした分館・長谷川町子記念館と共に、様々な展覧会を開催してまいりました。コロナ禍の中、御来館のお客様方には検温や消毒、マスクの着用など、多大なご協力を賜り、深く感謝しております。お蔭様で何事もなく、無事に桜の咲く春を迎えることができました。思い返せばこの一年間は、世界中の人々が一様に我慢を強いられた年でもありました。今年から、やっとワクチンも接種され始め、少しずつではありますが、私達はあたりまえの日常にむかって前進しています。ただ、やはり一年間も我慢を強いられてきたのですから、心身ともに疲れが出てくるのは仕方のないことです。
 この度、長谷川町子美術館では、「深く息を吸って-緑の世界」と題し、収蔵コレクション展を開催いたします。緑色は人の疲れをいやし、目を休ませ、緊張をときほぐし、穏やかな気持ちを与えることができる効果があるそうです。今回の展覧会では、タイトルにも使用した伊藤龍彦「深く息を吸って」、水口裕務「流れ」、藤井勉「杜の陽」などの油彩画や水彩画、那波多目功一「五月の頃」、松本勝「立夏」などの日本画など、自然をテーマにした美しい緑の風景が並びます。また、ガレやティファニーなど、草花をモチーフにしたガラス作品もご紹介いたします。まだ当分の間、館内ではマスクを着用していただかなければなりませんが、それでも思わず深呼吸をしたくなるような、そんなさわやかな空間を、皆様にお届け出来れば幸いです。
どうぞゆっくりとご堪能ください。

<開催概要>

展覧会名: 収蔵コレクション展「深く息を吸って-緑の世界」

開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間: 2021年4 月 24日(土)~ 2021年7月 4 日(日)9月26日(日)※会期延長

開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)

入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。

休館日: 毎週月曜日(8/9と9/20は開館、8/10と9/21は休館)、メンテナンス期間7/12~16

長谷川町子生誕百年記念
収蔵コレクション展
「長谷川町子が愛したものたち  Ⅱ」

 長谷川町子美術館

2020年10月10日(土)~2021年1月11日(月・祝)

長谷川町子(1920-1992)は、「サザエさん」や「意地悪ばあさん」などの漫画で得た収益をもとに、昭和30年頃から姉の毬子と美術品・工芸品の蒐集を始め、それらをより広く多くの方々にご覧いただくために、1985年11月3日、長谷川美術館をオープンいたしました。1992年、長谷川町子亡き後は、館名を長谷川町子美術館と改め、姉の毬子が館長として美術品蒐集を継続して行ってまいりました。その姉も2012年1月29日に亡くなり、長谷川姉妹によるコレクションは、この時点で終結したと言ってよいでしょう。こうして集められた作品は、日本画311点、洋画250点、工芸品195点、彫塑32点の総数788点にのぼり、年数回の収蔵コレクション展にて皆さまにご覧いただいております。

長谷川町子生誕百年を迎えた今年、長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち」を開催いたします。当館の収蔵作品の中でも、町子が自ら蒐集に携わった1992年(町子没年)までの作品を、三回に分けてご紹介する展覧会です。第一弾は、7月11日から9月27日までの会期で展示させていただきました。今回は、その第二弾となる展示となります。今回は特に、速水御舟、横山大観、小倉遊亀、杉山寧、平山郁夫らの優れた日本画の数々と、また、13代今泉今右衛門、13代酒井田柿右衛門、6代清水六兵衛などの陶芸作品など、約50点の作品を一堂にご紹介いたします。どの作品も、町子の鋭い審美眼と美術品に寄せる強い愛情が感じられる作品ばかりです。

芸術の秋、長谷川町子が見出した美の世界を、どうぞゆっくりとご堪能ください。

<開催概要>

展覧会名:  収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち Ⅱ」

開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間: 2020年10 月 10 日(土)~ 2021年1月 11 日(月・祝)

開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)

入館料:  一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円

※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者

※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。

休館日: 毎週月曜日(ただし、11/23は開館、11/24は休館)、年末年始(12/28~1/4)

長谷川町子生誕百年記念展

収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち」I

長谷川町子美術館

2020年7月11日(土)~2020年9月27日(日)

長谷川町子生誕百年の今年、長谷川町子美術館は開館35年を迎えます。長谷川姉妹が好きで集めた美術品・工芸品を展示する目的で建てられた美術館です。町子亡き後も姉の毬子によって蒐集は続けられ8年前に姉・毬子が亡くなったことで、コレクションにピリオドが打たれました。今年はその中でも、町子が亡くなる1992年まで自ら蒐集に携わった作品を3回に分けてご紹介いたします。町子の鋭い審美眼と、美術品に寄せる強い愛情が感じられる作品たちです。

アニメの部屋
アニメサザエさんがどのように制作されているのか、磯野家の間取りはどうなっているのか、パネルや資料などでわかりやすく展示します。

収蔵コレクション展「楊紹良 九寨溝」

2019年9月7日(土)~12月25日(水)

企画展示 : 収蔵コレクション展 「楊紹良 九寨溝」

併  設 : -長谷川町子原作展-「いじわるばあさんという生き方」

 今年は長い梅雨が明けた途端に厳しい暑さが続き、今頃になって疲れが出ている方も多いのではないでしょうか。まだ残暑はあるものの、朝夕の風の心地よさには心が癒されます。

 当館ではこの秋、収蔵コレクション展「楊紹良 九寨溝」を開催いたします。館内がまさにヒーリングスポットとなるような、そんな心地よい展覧会です。「九寨溝(きゅうさいこう)の渓谷の景観と歴史地域」は、1992年に自然遺産として、世界遺産に登録されました。チベット高原の東端に位置し118もの湖が段々畑のように連なっています。湖からあふれ出た水は幅数百メートルにわたって巨木の足元を流れ、森の中を水が流れる不思議な光景を生み出しています。楊紹良(ヤンシャオリアン)氏は中国の風景画を描く中で、中国四川省の風光明媚なこの地を、取材のために何度も訪れています。今回の収蔵コレクション展では、そんな楊氏の作品23点を一堂に展示し、九寨溝の魅力に迫ります。

 また、二階の町子コーナーでは長谷川町子原作展「いじわるばあさんという生き方」を開催いたします。長谷川町子の代表作『サザエさん』とは対極をなす作品でありながら、実は多くのファンに支持されている「いじわるばあさん」を、その生き方に着目しながら展示紹介してまいります。