収蔵コレクション展「薫風―藤井勉の世界」

2018年4月21日(土)~6月24日(日)

企画展示 : 収蔵コレクション展 「 薫風ー藤井勉の世界」

併  設 : 長谷川町子原作展-「おたからサザエさん番外編」

 風薫る季節の到来です。長谷川町子美術館では収蔵コレクション展「薫風―藤井勉の世界」と題し、上村淳之「晴れ間」、大山忠作「緑雨」、那波多目功一「五月の頃」、田渕俊夫「春萌ゆ」など、この時季ならではの作品を収蔵作品から選りすぐりご紹介いたします。また、惜しくも昨年の9月に亡くなった藤井勉の作品「花の帽子」を含む17点を一堂に展示いたします。洋画家・藤井勉は、秋田生まれで盛岡の山の中で家族や動物たちとつつましく暮らし、自然の恵を慈しみながら生きた画家です。その作品は透明感に溢れ、どこからともなくさわやかな風が吹き渡ってくるような作品を数多く残しました。生活の場を森の中に置き、そこから得たインスピレーションを大切にしつつ、いつも自分の眼でとらえたものとしての自然を描こうと真摯に作品と向きあってきた画家でした。

 また、二階の町子コーナーでは長谷川町子原作展「おたからサザエさん番外編」を開催します。朝日新聞出版社から先ごろ出版された『おたからサザエさん』をもとに、新聞に連載されたものの単行本には収録されなかった「サザエさん」の原画をご紹介いたします。また、『おたからサザエさん』にも収録されていない初期の「サザエさん」未収録原画も初公開いたします。