収蔵コレクション展「春爛漫」

2018年2月24日(土)~4月8日(日)

企画展示 : 収蔵コレクション展 「春爛漫」

併  設 : -長谷川町子原作展-「磯野家の春」

 日本全国が大寒波に襲われた今年の冬、なかでも東北や日本海側の地域はドカ雪に見舞われ、冬の嵐が吹き荒れました。東京でも久しぶりに20㎝を超える積雪を記録し、33年ぶりに低温注意報が出るなど、厳しい寒さが続いています。こんな年はいっそう暖かい春が待ち遠しくなるものです。

 今回の収蔵コレクション展「春爛漫」では、当館の収蔵作品約800点の中から、春を感じていただける作品をご紹介いたします。毎年恒例となっている三栖右嗣の大作「爛漫」500号(上写真)が今年もまた春の訪れを告げてくれます。この「爛漫」は日本三大桜の一つとされる福島県三春町の滝桜を題材にしたもので、その樹齢は1000年を超えるとされ、今なお毎年30~40㎝ほど成長しているしだれ桜です。三栖氏はその生命力溢れる雄姿を画布に収めました。降り注ぐように眼前に迫りくる姿は圧巻です。その他、三栖右嗣「水辺爛漫」「桜の径」「京の春」、加山又造「月朧」、前田青邨「春暖」、岡鹿之助「三色すみれ」、シャガール「花とエッフェル塔」、ルノワール「婦人像」など、館内がやわらかな春の空気に包まれるような展覧会です。

 また、二階の町子コーナーでは長谷川町子原作展「磯野家の春」と題し、「サザエさん」に描かれた春の風景をご紹介します。一足早い春の訪れを長谷川町子美術館でどうぞご堪能ください。