2025年4月5日(土)—7月21日(月・祝)


「あっ。こんなところにも!」コマの外に書き込まれた小さなカット。
気がつき始めると、あちらにもこちらにも不思議な「ヒモ犬」や「ヒモ人間」を発見。
実は、これは「こより」細工。かつてはごくありふれたものだった手遊びのひとつです。町子さんはこのモチーフがお気に入りだったのか、『新やじきた道中記』だけではなく他の作品にも描いています。
かつて「こより」は暮らしの中で必要な実用品であると同時に、こんな可愛い手遊びの素材でもあったのですね。ピンとまっすぐな「こより」を撚るのには、簡単なようでいてちょっとしたコツがいります。右手と左手を同時に使ってリズミカルにスッスッと紙を撚っていく。それは気持ちのいい作業でもあります。そして、これは少し前なら日本人のほとんどが出来た小さな手仕事なのです。いつの間にか「こより」そのものを見ることも稀になり、その技も忘れられてしまいました。暮らしの中の「こより」の文化ひもときながら、まずはピンと立った美しい「こより」作りに挑戦しましょう。これを作れるようになったら、「こより」で綴じた小さな和紙の帳面を作りましょう。町子さんのような「こより」細工も作ってみたいなあ。
「こより」があなたの暮らしの手業のひとつとして蘇りますように!
<開催概要>
【日時】 2025年6月7日(土)
午前の部 10:00~12:00
午後の部 14:00~16:00
【講師】 下中 菜穂 氏
(造形作家。もんきりと伝承切り紙研究家。昭和のくらし博物館副館長。)
【会場】 長谷川町子記念館 ミーティングルーム
【対象】 小学3年生以上(入館者対象)
【定員】 各回8名(要予約)
【材料費】 800円
(当日現金でお支払いください。なお、別途入館料が必要です。)
【お申込み方法】 長谷川町子美術館へお電話にてお申し込みください。
03-3701-8766
【注意事項】
・企画展関連イベントのため、別途入館料が必要です。
・付き添いは1名まで可能です(参加費無料)。ただし、別途入館料が必要です。
・こよりをまっすぐに撚るのは指先の力も必要となり、小さいお子様だと難しいため、小学3年生以上を対象としています。
・イベント中に写真を撮影し、活動レポートや広報活動に使用させていただきます。個人が特定されるようなお写真は掲載いたしませんが、そのような使用についてご了承のうえお申し込みくださいますようお願いいたします。
2025年3月24日(月)ー4月4日(金)の期間、長谷川町子美術館・長谷川町子記念館ともに展示替えのため全館休館となります。
購買部・喫茶部もあわせてお休みとなりますので、何卒ご了承ください。
なお、次会期の展覧会は
2025年4月5日(土)ー7月21日(月・祝)
収蔵コレクション展「牡丹に魅せられて」
企画展「新やじきた道中記」
を開催いたします。
みなさまのご来館をお待ちしております。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは、昔から美人を形容して言われた言葉ですが、実際これらの花は、多く画題にも取り上げられてきました。ことに牡丹は、日本画・洋画を問わず、様々な画家がその美しさに魅せられて作品にしています。まるで薄衣を着せたような花びらが幾重にも重なり、大輪の花を咲かせる姿は、その花言葉にもあるように、王者の風格を感じさせます。その一方で、ほのかに色づくはかなげな花びらは恥じらいさえも感じさせる魅惑的な花です。そして、その種類の多さから、真夏を除いて様々な季節で私たちを楽しませてくれる花でもあります。今回は当館の収蔵作品の中から、牡丹を画題にした作品を選りすぐって展示いたします。
福島県須賀川市の牡丹園に毎年取材して描いた松尾敏男の「朧」、雨上がりの庭にひっそりと花ひらく白牡丹を描いた山口華楊「雨歇む」、はらはらと降る雪の中に咲く牡丹を描いた那波多目功一「雪舞」、墨の濃淡で美しく描かれた加山又造「墨牡丹」、花瓶にいけられた紅白の牡丹をリアルに油彩で描写した山名将夫「牡丹」、白牡丹をまるで夢の中の幻影のように水彩で描いた藤井勉「夢幻」などの絵画作品と、他に、牡丹を題材にした色絵磁器や鍛金作品を展示いたします。
画家たちを魅了してやまない牡丹の魅力を、存分に感じていただける展覧会です。
<開催概要>
展覧会名: 収蔵コレクション展「牡丹に魅せられて」
開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2025年4月5日(土)―7月21日(月・祝)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、
中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休館日: 毎週月曜日(ただし、5/5(月)・7/21(月)は開館、5/7(水)は休館 )
催し物: 未定
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館 TEL03-3701-8766
歌舞伎や時代劇が好きだった長谷川町子が初めてマゲモノの連載に挑戦した漫画作品、それが「新やじきた道中記」です。江戸時代に書かれた十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をアレンジしたもので、やじさんときたさんの江戸から伊勢までのゆかいな旅が描かれています。原作を彷彿とさせるエピソードも盛り込みつつ、町子ならではの滑稽で楽しい旅が繰り広げられ、途中でサザエさん一家も登場します。この「新やじきた道中記」は1951(昭和26)年11月4日から1952(昭和27)年12月28日まで『週刊朝日』に連載され、のちに姉妹社から全2巻で単行本化されました(1952・1953年発行)。また、約20年後には改訂版も出版しています(1971・1972年発行)。
連載当時は今よりも「東海道中膝栗毛」という作品が周知され人気を博していた時代であり、長谷川町子がアレンジした本作品も誌面で高い人気を得ました。それは本作品を元にした映画「新やじきた道中」(1952年/配給・大映)が公開されたことからもわかります。映画はしゃべくり漫才の祖として人気を博した花菱アチャコ・横山エンタツのコンビを起用した話題作でした。
本展では、「新やじきた道中記」全58話のうち現存する57話分の原画を一挙公開いたします。中でも最終話を含む3話は単行本未収録のため、今となってはなかなか目にすることができないものです。また映画「新やじきた道中」や、かるたなどの関連資料もあわせてご紹介いたします。長谷川町子が描いたやじさんきたさんの珍道中の全貌をどうぞこの機会にご覧ください。
<開催概要>
展覧会名: 企画展「新やじきた道中記」
開催場所: 長谷川町子記念館 2階 企画展示室 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2025年4月5日(土)―7月21日(月・祝)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、
大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休館日: 月曜日(ただし5/5(月)、7/21(月)は開館、5/7(水)は休館)
関連イベント: 暮らしの手仕事を取り戻す 「こより」ワークショップ
2025年6月7日(土) 午前の部10:00~/午後の部14:00~ 各回定員8名(要予約)
講師 下中菜穂氏(造形作家。もんきりと伝承切り紙研究家。昭和のくらし博物館副館長。)
対象者:小学3年生以上、 材料費:800円
※詳細が決まり次第ホームページでご案内いたします。
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館 TEL03-3701-8766
※配布は終了しました
企画展「町子が描いた家族のかたち」(2024年8~11月)時に配布していたフライヤーをお持ちの方は、企画展「サザエさんと12か月の行事」の会期中にお持ちいただくと、引換券と交換で当館オリジナルの記念品をプレゼントしております。
こちらの引き換え期間は2025年3月23日までとなりますので、入館チケット購入時にご提示をお忘れないようお願いします。
2025年2月22日(土) ワークショップ「折り紙で作ろう ワカメとカツオのひな人形」
企画展「サザエさんと12か月の行事」の関連イベントとして、2025年2月22日(土)に、ワークショップを開催いたします。現在予約受付中です。
開催日:2月22日(土)
※午前の部・午後の部ともに定員に達しました。
時 間:2回開催(午前の部(子供向け)11時~/午後の部(大人向け)14時~)
定 員:各回8名(要予約)
詳しくは「ワークショップ」をご覧ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。
2024年11月25日(月)ー12月6日(金)の期間、長谷川町子美術館・長谷川町子記念館ともに展示替えのため全館休館となります。
購買部・喫茶部もあわせてお休みとなりますので、何卒ご了承ください。
なお、次会期の展覧会は
2024年12月7日(土)ー2025年3月23日(日)
を開催いたします。
みなさまのご来館をお待ちしております。
今年を振り返ると、年明けの能登半島地震から始まり、長く厳しい猛暑と台風による大雨など、天災や異常気象に悩まされた年でした。自然の猛威の前では、人間は無力に近いことを思い知らされた年でもありました。でも、そんな時だからこそ、自然が与えてくれるすばらしい恩恵について、考えてみたくなります。今回の収蔵コレクション展「春を待つ」では、自然の美しさや尊さが感じられる作品を、選りすぐって展示いたします。
年神様を見送り無病息災を願う火祭りを描いた松村公嗣「どんど」、豊潤な水が飛沫をあげながら落ちて来る滝を描いた千住博「ウォーターフォール」、三春の滝桜をダイナミックな画面でとらえた三栖右嗣「爛漫」等、どれも自然に対する畏敬の念が感じられる大作です。私たちは、長い歴史の中で、自然に翻弄されながらも、またその自然に癒しや力を貰って生きてまいりました。本展が、自然との共生という言葉をかみしめながら、また新しい年を迎える力になりますことを、願っております。
<開催概要>
展覧会名: 収蔵コレクション展「春を待つ」
開催場所: 長谷川町子美術館 (東京都世田谷区桜新町1-30-6)
開催期間: 2024年12月 7日(土)―2025年3月23日(日)
開館時間: 10時~17時30分(受付締切16時30分)
入館料: 一般 900(800)円、65歳以上800(700)円、大学生・高校生 500(400)円、中学生・小学生 400(300)円
※()内は20名様以上の団体、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者
※美術館・記念館の両館をご覧いただけます。
休館日: 毎週月曜日(ただし、1/13(月)・2/24(月)は開館、1/14(火)・2/25(火)は休館 )
年末年始(2024年12/26(木)~2025年1/3(金))
お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館 TEL03-3701-8766